大学病院看護師のメリット•デメリット

日常

大学病院で6年間勤務後、現在は派遣ナースをしながらフリーランスとしても活動しています。

現在自分に合った働き方に出会ったおかげで、プライベートの時間も確保できるようになり、自身のQOLも向上したように思います。

また、自分と同じように、これまで新人ナースをはじめ、多くの方々が仕事や人間関係に悩んでいるのを見てきました。そこで、少しでも悩んでいる方々に仕事に役立つ情報や、看護師の多様な働き方について発信していきたいと思います。

その中でも今回は6年間勤務した大学病院の経験をもとに、大学病院ナースのメリット・デメリットについて記載していきます。

大学病院看護師のメリット

1.最新の医療を学べる

 大学病院は研究や教育に力を入れており、最新の医療技術や知識を取り入れています。多くの大学病院は特定機能病院としての役割があり、最先端の医療を提供できる場所。

 そのため、日々医療が変化していくなかで、最新の医療に触れることっが出来ます。もちろん日々新しいことを覚えていく大変さはありますが、学び続ける楽しさがあります。

2.福利厚生の充実

 住宅手当や子育て手当、リーダー手当等、手当は多数ありました。住宅手当も3万円弱/月の子宮がありました。

 また、看護師は昇給が少ないといわれていますが、大学病院ではそれなりに毎年昇給があったので、長く働き続ければ続けるほどそれなりに収入upが見込まれました。お給料の詳細については、みなさん気になることだと思うので、別記事で詳しく記載する予定にしています。

 看護師は夏休みや冬休みがないところも多いですが、勤めていた病院では有給や夏季休暇・冬季休暇などを組み合わせて全員が夏・冬ともに1週間程度の休暇が取得できました。その他バーステー休暇などもあり、使用した有給なども含めると、年間休日は130日前後はありました。

3.専門性を高められる

 大学病院では専門的な治療を提供するため、診療科目が細分化されています。さらにその中で、希少な症例も経験することができます。興味のある分野がある場合は、その分野について深く学ぶことが出来ます。

 また、大学病院は専門看護師や認定看護師など様々な資格取得に協力的です。そのため、特定の分野でスキルアップしたいという方には最適な環境だと思われます。

大学病院看護師のデメリット

1.委員会や勉強会、研究の負担が大きい

 大学病院は研究・教育機関としての役割も担うため、勉強会や委員会、看護研究を行う機会が多いです。

 業務時間内は、普段の日常の看護業務で手一杯のため、勉強会や委員会の仕事は時間外や休日に行っており、日常の看護業務以外での負担も大きいです。

 

2.知識や技術に偏りが出来やすい

 メリットの一つに「専門性を高められる」と挙げましたが、診療科が細分化される分、他の診療科の疾患を学ぶ機会が減ります。そのため、自分の所属診療科についての知識は深まるが、他分野についての知識が乏しく、知識や技術に偏りができやすい可能性があるといえます。

 

3.一般的な技術が身に付きにくい可能性がある

 病院によっては「ルート確保は3年目から」「抗がん剤や輸血投与時のルート確保は医師にて行う」「男性のバルン留置は医師にて行う」など様々なルールが存在するようです。そのため、一般的な看護技術が身に付きにくいこともあるようです。

 私が勤めていた大学病院では1年目から採血やルート確保、その他一般的な看護技術を習得できたため、看護技術が習得しにくいとは思いませんでしたが、病院によっては上記のように一般的な看護技術が習得しにくい現状があるようです。

まとめ

  大学病院は急性期であり、患者さんの変化や入退院も著しく、多忙ではありますが、最先端の医療を学ぶことが出来、学び続けることの楽しさがあります。

 また、希少な症例に触れる機会も多く、特定分野において、専門的な看護スキルを磨くことが出来ます。

 大学病院は常に多忙であり、委員会や研究などの負担も大きいですが、学びや成長の機会が豊富であるため、スキルアップを目指している方や最先端の医療について学び続けたいという方には適した環境であるのではないかと思います。

 

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